2015/09/09

川崎 一朗:客員研究員
川崎 一朗:客員研究員

川崎 一朗:客員研究員

川崎 一朗
川崎 一朗
氏名 川崎 一朗
Name Ichiro Kawasaki
役職 客員研究員
Research Staff
専門 地震学
Speciality Seismology
E-MAIL

 

1. 略歴

〒509-6132
岐阜県瑞浪市明世町山野内1-63
東濃地震科学研究所
メールアドレス:
現住所:富山県富山市
1946年 大阪市に生まれる。
1965年 私立灘高校卒業
1970年 東京大学理学部地球物理学科卒業
1967年〜1972年 東大田無寮で過ごす。農学部付属農場の中に古ぼけた木造2階の田無寮が建っていた。のんびりした,思い出深い6年だった。
1973年 東京大学理学系大学院地球物理修士課程修了
1976年 同博士課程修了。
1978年 出来たばかりの富大地球科学教室助教授立山と薬師岳の眺めに圧倒された。何故,飛騨山脈が高いのか,不思議に思った。同じ教室の中に,古地磁気,岩石学,活断層学,地球化学,雪氷学などの多様な分野の専門家がいて,視野が大きく広がった。
1979年〜1980年 MIT EAPSの安芸先生の元で1年。(Boston, Massachusetts)。
「地球ダイナミクスは平均的な構造からのズレとして現れる」,
『安芸敬一先生をしのぶ』(2005)
http://www1.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/~kawasaki/paper-J07aki.pdf
1984年〜1985年 Colorado大学Boulder 校CIRESの Carl Kisslinger 先生の元で1年
2002年 京都大学防災研究所に転任
2005年〜2007年 同副所長
2007年〜2009年 同地震予知研究センター長
2004年〜2008年 京都大学学術出版会理事
2010年 京都大学定年退職。名誉教授
2010年〜2014年 立命館大学歴史都市研究センター(現研究所)特任教授
2010年〜 東濃地震科学研究所客員研究員
2015年〜 富山県立大学客員教授

所属学会
日本地震学会,日本測地学会,歴史地震研究会,American Geophysical Union

 

Profile

Ichiro KAWASAKI

Researcher
Tono Research Institute of Earthquake Science
AkeyoYamanouchi 1-63
Mizunami, Gifu 509-6132, Japan
Mail: <img src="../staff/images/2016051314585746_3.jpg" width="30%">

Birth date
December, 1946, Osaka, Japan

Education
B.Sc. in Geophysics, University of Tokyo (1970).
Ph.D. in Geophysics, University of Tokyo (1976).

Positions held
Associate Professor, Faculty of Science, Toyama University, (1978-1993).
Research fellow at Earth, Atmospheric and Planetary Sciences (EAPS), MIT, (1979-1980).
Research fellow at Cooperative Institute for Research in Environmental Sciences (CIRES), University of Colorado, (1984-1985).
Professor, Faculty of Science, Toyama University (1993-2002).
Professor, Disaster Prevention Research Institute (DPRI), Kyoto University (2002-2010).
Professor, Institute of Disaster Mitigation for Urban Cultural Heritage (R-DMUCH), Ritsumeikan University (2010-2014)


Major scientific contributions or research interests

Lambs problem
Theoretical study of seismic waves including the first formulation of exact transient solution of seismic waves due to a dislocation in a semi-infinite medium (1973) and a new formulation of the extended Haskell matrices to simultaneously compute eigenfunctions of generalized Rayleigh-waves and Love-waves in an azimuthally anisotropic medium (1990).

Seismic anisotropy
Study incorporating petrofabric crystal anisotropy of composite minerals of peridotite samples from the ophiolite complex into a surface wave inversion for the oceanic upper mantle (1986). It was suggested that the petrofabric crystal anisotropy in the uppermost mantle beneath the Pacific ocean is the same as that in the ophiolite complex, to zeroth order (1986, 1989).

Slow and silent earthquakes (slow slip events, SSE)
Study of slow and silent earthquakes, including discoveries of the large (Mw〜7.5) interplate slow faulting following the 1992 Sanriku-oki earthquake (Mw6.9) along the Japan trench (1995) and the 1989 Tokyo Bay silent earthquake (Mw5.9) (2000). One consequence of the discoveries is the new concept of seismo-geodetic coupling, which is defined as the interplate coupling including aseismic faulting (2001). In Kawasaki et al. (2014), I discussed implication of silent earthquakes occurring in a stable-unstable transition zone and implications for earthquake prediction.

Super sub-event (SSE)
Analyzing GPS high sampling records and a continuous stress record of TRIES in Japan due the Tohoku earthquake, we showed in Kawasaki et al. (2014) that an extraordinary sub-event of a left lateral strike slip fault striking in N145E direction occurred during the rupturing process and in the rupture area of the Tohoku earthquake. A seismic moment was (4-5)x1021 Nm (Mw 8.4). We called it a super sub-event.

 

2. 現在の問題意識

[問題意識1]
GPS1秒サンプリング変位記録と応力記録を用いた日本列島の長周期(周期30秒から100秒)のレスポンス

 2011年Mw9東北地震の時,GPSによって,サンプリング間隔1秒の巨大な変位記録が得られた。この記録は観測点の動きそのもので,何のフィルターもかかっていない。川崎・他(2014)では,この記録を用いて,Mw9の断層面拡大プロセスが100秒かけて進行中に,ほぼ垂直断層面の横ずれ型のMw8.に匹敵するモーメントを30秒かけて解放するスーパーサブイベントが発生したことを示した。
 言い換えると,主地震は気象庁発震時からほぼ30秒後から130秒後まで100秒かけてMw9のモーメントを解放した。スーパーサブイベントは,主地震の脇で,気象庁発震時からほぼ65秒後から95秒後まで30秒かけてMw8.4のモーメントを解放した。
 上記の研究後,東北地震の30分後に茨城沖で起こったM7.6の最大余震の記録も併せ用い,次のようなS波レゾナンスを見いだした。
①房総半島先端部における周期15秒〜20秒,振幅1m近い巨大なレゾナンス
②千葉県北西部で見られる,周期10秒〜15秒,振幅10cm〜20cmで1分から2分程度継続するレゾナンス。
③東京湾北部から荒川周辺に広く見られる,周期6秒〜8秒で数分継続するレゾナンス。
 不思議なことに,レゾナンスの周期は,最大3kmを越える新第三紀堆積層の厚さと無相関のように見える。地震波形の数値シミュレーション等による解釈は今後の課題である。
 GPS1秒サンプリング変位記録と応力記録は非常に情報量の豊かな記録であるにも関わらず,今のところ,充分に解析されていない。この研究がこの貴重な記録の徹底的な解析のトリガーになることを期待している。


[問題意識2]
歴史的文化財に対する1000年の時間スケールの災害リスクの研究

 2010年から,立命館大学歴史都市防災研究センター(現在は研究所)において,理系(活断層の岡田篤正(敬称略),地滑りの諏訪浩),文系(歴史災害の北原糸子,水災害の吉越昭久など)の研究者グループと協力して,歴史的文化財に対する1000年の時間スケールの災害リスクの研究を行ってきた。その間,2011年東北地方太平洋沖地震が起こり,テレビから流れてくる被災地の惨状に接して,「大きな災いを被った人々にとって,文化財防災など一体何の意味があるのだろうか?」と,一瞬,自分を見失った。
 しかし,その後,被災者達が,瓦礫の中から地蔵様を掘りおこし,被災した寺社を再建し,伝統の祭りを再興するニュースの映像を見て,「歴史的文化と文化財は,戦争や災害で非業の死を遂げた人々への鎮魂であり,日本人や地域住人としてのアイデンティの源である」ことを痛感した。それは,私に,歴史的文化財防災の意義を再認識させた。
 690年に藤原京造営を始めた頃には,すでに大径木は奈良盆地周辺には無く,近江の田上から切り出され,照葉樹林の古代の美林は破壊され,大量の土砂が宇治川から淀川を下って難波津を埋め,港の機能が損なわれた。現代に至る大規模な環境破壊の原点がここにある。その後,日本では,1300年にわたって平野に近い山々は略奪されて禿げ山になり(高度成長期以降に関しては,逆に森林が飽和し,新たな事態を迎えつつある),大量の土砂が流出し,沖積平野を沖に拡げ,そこに近代都市が展開し,そして今では老朽化した木造密集市街地が形成された。なお,木造密集市街地は,大阪では,東成区から西成区の環状線の外側地域と,守口・門真の京阪沿線,東大阪市の近鉄沿線など,名古屋では瑞穂区,東京では,江戸川・荒川・隅田川に挟まれた長屋等の建物が多い戦前からの市街地と,環状6号線と7号線などである。
 2012年の中央防災会議の被害予測では,南海トラフでマグニチュード9の超巨大地震が発生すれば約32万3千人の犠牲者が出るものと想定されている。そのうち,津波によるものが23万人,建物崩壊によるものが8万2千人,地震火災によるものが1万人である。建物崩壊と地震火災による犠牲者の多くは,沖積平野の上の近代都市の木造密集市街地に住む高齢者,非正規雇用で耐震補強など困難な経済弱者であることは間違いない。
 今は津波にばかり眼を奪われがちであるが,大量の犠牲者が出ることが確実な木造密集市街地の被害をどう減らすかという点について先見的で提案型の議論が行われなければならない。もちろん,この問題の深刻さに気づいている研究者も少なくないし,行政も木造密集市街地の再開発などの事業も行っているが,予算の額は,余りにも少ないように思われる。
 この部分は,拙稿「(巻頭言)1000年の時間スケールの災害リスクの研究から未来の災害について学ぶ」(自然災害科学,2013)を簡略化したものである。


[問題意識3]
飛騨山脈の深部構造と周辺の地震か活動

 1990年代,飛騨山脈を東西に横断する測線長200kmの人工地震観測など,飛騨山脈の深部構造の研究が行われた。2011年以降の日本列島全体の地震活動の変化や立山火山の活動活発化を踏まえ,過去の研究のまとめを行いたい。


[問題意識 番外]

 1990年代,サイレント地震やスロー地震の研究を始めた。それは,「東北地方の太平洋沖ではプレートの沈み込み見合うだけの巨大地震が起こっていない,それは何故か? よく考えてみようよ」という問題提起であった。私は「巨大なサイレント地震が時々起こる」という仮説を提唱したが,当時は,自分が生きている間にこの仮説が検証されることはないだろうなあと予想していた。
 定年退職直後,2011年にMw9の東北地震が起こり,この仮説は自然によって反証されてしまった。そのご,巨大サイレント地震仮説,東北地震などの科学史的意味などを考えるようになった。近いうちに自分の考えをまとめてみたい。

 

3. 論文 / 雑文

2011年以降の論文・雑文

土井一生・川崎一朗・釜井俊孝,2015. 長野県神城断層地震による堀之内地区の斜面変状,日本自然災害科学,34-1,7-14.
http://www.jsnds.org/ssk/ssk_34_1_007.pdf

古谷元・畠俊郎・渡部直喜・後藤聡・土井一生・川崎一朗,2015. 2014年11月22日長野県北部を震源とする地震で発生した斜面災害の概要,日本地すべり学会誌,52,1.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jls/52/1/52_40/_article/-char/ja/

Shimizu, H., Y. Hiramatsu and I. Kawasaki, 2015. Search for latitudinal variation of spectral peak frequencies of low-frequency eigenmodes excited by great earthquakes, Polar Science, http://dx.doi.org/10.1016/j.polar.2014.07.002.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1873965214000498

川崎一朗,2014. 地球科学と「ふるさと」意識,京大広報,705号,4301.
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/public/issue/kouhou/documents/2014/705.pdf

川崎一朗・石井紘・浅井康広・西村卓也,2014. 2011年Mw9.1東北地震に伴ったMw8.4スーパーサブイベント,地震2,87-98.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/67/3/67_87/_article/-char/ja/

川崎一朗,2014. 被翻訳体験 文と理の境界を超えるテーマの日本語原稿を英訳してもらう,UP,6, 10-19.

川崎一朗・諏訪浩・中村琢巳・向坊恭介・岡田篤正,2013. 興福寺の歴史的地学的環境と中金堂再建の現況,京都歴史災害研究第14号,11-20.
http://www.rits-dmuch.jp/jp/results/disaster/dl_files/14go/14_2.pdf

川崎一朗・岡田篤正・諏訪浩・吉越昭久・大窪健之・向坊恭介・大邑潤三・髙橋昌明,2013. 桂離宮とその周辺の水害リスク,京都歴史災害研究第14号,53-64.
http://www.rits-dmuch.jp/jp/results/disaster/dl_files/14go/14_6.pdf

川崎一朗,2013. (巻頭言)1000年の時間スケールの災害リスクの研究から未来の災害について学ぶ,自然災害科学,3,231-232.
http://www.jsnds.org/ssk/ssk_32_3_231.pdf

川崎一朗・岡田篤正・諏訪浩・吉越昭久,2012. 修学院離宮周辺の地球科学的環境,京都歴史災害研究,13,27-­35,.
http://www.rits-dmuch.jp/jp/results/disaster/dl_files/13go/13_4.pdf

川崎一朗,2012. 京都御所の地震殿と地震災害,『京都の歴史災害』,吉越昭久・片平博文編,思文閣,183-­194.

清水宏信・平松良浩・川崎一朗,2012. D"層の低次ゾーナル不均質から予想される自由振動の固有周波数の緯度依存性に対する否定的証拠,月刊地球,34, 8, 453-­458.

川崎一朗・岡田篤正・遠田晋次・小松原琢,2012. 琵琶湖西岸断層帯南部の仮想地震による地殻変動と琵琶湖疏水,歴史都市防災論文集,6,97-103.
http://r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/10367/3632/1/dmuch6_14.pdf

川崎一朗・小松原琢・須田達・岡田篤正,2012. 彦根城楽々園「地震の間」の地震学的環境,歴史都市防災論文集,6,297-304.
http://r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/10367/3719/1/dmuch6_h1.pdf

川崎一朗,2011. 「地震」,『災害対策全書』①災害概論,第1章第災害概論,2自然災害,2.3 地殻変動による災害,ひょうご震災記念21世紀研究機構,神戸市,40-47.

川崎一朗,2011. 地震断層近傍の地震動と活断層近辺に分布する歴史的建造物,歴史都市防災論文集,5,74-­80.
http://r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/10367/2703/1/dmuch5_11.pdf

川崎一朗・高橋昌明・北原糸子・岡田篤正・鈴木祥之・中西一郎・石橋克彦,2011. 京都御所泉殿地震殿の歴史と地震防災,京都歴史災害研究,12,1-7.
http://www.rits-dmuch.jp/jp/results/disaster/dl_files/12go/12_1.pdf

川崎一朗・平松良浩,2011. 河野芳輝先生を偲ぶ,日本地震学会ニュースレター,22,2-4.
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=2157


2004年から2010年の論文・雑文

川崎一朗,2010. 地震波動論の歴史と地震防災,京都大学防災研究所年報,53A,57-­72.
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/nenpo/no53/ronbunA/a53a0p03-1.pdf

川崎一朗,2009. 「地震を知り,正しく恐れよう」,災害に強いまちつくり講座,京都防災協会,22-­27,.

川崎一朗,2008. 「スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性をさぐる」,大阪市立自然史博物館 地震展.

川崎一朗,2008. 南海・東南海地震の予知研究の新たな地平をめざす,京都大学防災研究所公開講座(第16回) 防災研究最前線,15-­24.
http://www1.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/~kawasaki/paper-J08yoti.pdf

川崎一朗,2007. 地震予知の科学 予測の科学の知の技法でありうるか?,UP,東京大学出版会,東京,28­34.

Bai, L., E. A. Bergman, E. R. Engdahl and I. Kawasaki, 2007. The 2004 earthquakes offshore of the Kii peninsula, Japan: Hypocentral relocation, source process and tectonic implication, Phys. Earth and Planetary Interiors 165, 47­55.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0031920107001598

川崎一朗,2007. 地球物理学サイドから見た地殻変動連続観測の存在意義,測地学会誌,53, 369-­377.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sokuchi1954/53/4/53_4_369/_pdf

加藤照之・川崎一朗・田部井隆雄・古屋正人,2006. 特集:測地・地殻変動に関する研究集会(第1部)まえがき,測地学会誌,52,4,211.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sokuchi1954/52/4/52_4_211/_pdf

川崎一朗,2006. 事実に語らせよ,静脩,43, 2, 5-6.
http://www3.kulib.kyoto-u.ac.jp/bull/jpn/pdf/432.pdf

小巻あずみ・川崎一朗・森井亙・小久保一哉・大久保慎人・坪川恒也・今西祐一,2006. 伸縮計記録を用いたスリヒター・モード検出の試み,月刊地球,28, 623-631.

Bai, L., Wu, Z., Zhang, T., and Kawasaki, I., 2006. The effect of distribution of stations upon location error: Statistical tests based on the double-difference earthquake location algorithm and the bootstrap method, Earth Planets Space, 58: e9-e12.
http://link.springer.com/article/10.1186/BF03353364

川崎一朗,2006. ゆっくり地震とは?,パリティ,21, 60-­62.

Bai, B., Kawasaki, I., Zhang, T. and Ishikawa, Y., 2006. An improved double­difference earthquake location algorithm using sP Phases: application to the foreshock and aftershock sequences of the 2004 earthquake offshore of the Kii peninsula, Japan (Mw 7.5), Earth Planets Space, 58, 823-­830.
http://link.springer.com/article/10.1186/BF03351987

川崎一朗,2005. 特集:Lambの問題100年の歩み,地震,57,315-316.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin1948/57/3/57_3_315/_pdf

川崎一朗・松井佐久夫・伊達伸,2005. Spring-8 による地震記録を用いた地球コア運動の追求,『光科学の最前線』,「光科学の最前線」編集委員会,強光子場科学研究懇談会,158-159.

Kawasaki, I, 2004. Silent earthquakes occurring in a stable-­unstable transition zone and implications for earthquake prediction, Earth Planet and Space, 56, 813-821.
http://link.springer.com/article/10.1186/BF03353088

川崎一朗,2004. サイレント地震,月刊言語,12月号,2-3.

Takemoto, S., A. Araya, J. Akamatsu, W. Morii, H. Momose, M. Ohashi, I. Kawasaki, T. Higashi, Y. Fukuda, S. Miyoki, T. Uchiyama, D. Tatsumi, H. Hanada, I. Naito, S. Telada, N. Ichikawa, K. Onoue, and Y. Wada, 2004, A 100m laser strainmeter system installed in a 1 km deep tunnel at Kamioka, Gifu, Japan, Journal of Geodynamics, 38, 477–488.

川崎一朗,2004. 「颯爽としていた菊地さん」,月刊地球号外『菊地正幸教授−思い出と業績』,45,60.


単行本

座小田豊・田中克・川崎一朗,2014. 『防災と復興の知 3・11以後を生きる』,東京大学出版会,東京.

川崎一朗,2009. 『災害社会』,京都大学学術出版会,京都.

日本地震学会地震予知検討委員会,2007. 『地震予知の科学』,東京大学出版会,東京.

川崎一朗,2006. 『スロー地震とは何か』,NHKブックス1055,日本放送出版協会,東京. (私の地震予知に対する考えは,この本に尽くしています)

川崎一朗・島村英紀・浅田敏,1993. 『サイレント・アースクエイク』,東京大学出版会.


Nature が silent earthquake (静かな地震)を話題にしてくれた

David Cyranoski, 2004. A seismic shift in thinking, Nature, 431, 28. doi:10.1038/4311032a.
http://www.nature.com/nature/journal/v431/n7012/full/4311032a.html
日本語版 http://www.nature.com/ndigest/journal/v1/n12/pdf/ndigest.2004.041206.pdf


未発表・未投稿の原稿

Disaster-vulnerable society—What is a truly strong society like?」, 2014
 『防災と復興の知 3・11以後を生きる』(座小田・他,2014)の中で川崎が担当した「第3章 災害社会―本当に強い社会とは」の英語版
「被翻訳体験 文と理の境界を超えるテーマの日本語原稿を英訳してもらう」を参照。

Magnetic storms recorded by broadband seismometers」, 2008.
 第一著者である井戸君の修士研究で,2000年8月13日,世界の長周期地震計に,周期ほぼ500秒のパルス状のシグナルが10分以内に出現していることに気がついた。単純に考えると,震源が地表の場合は地震波が地球の反対側に到達するのにほぼ1時間かかるので,10分以内に出現することは震源が内核に位置することを意味する。内核大地震を発見したかと興奮した。最終的には,当日発生していた磁気嵐による地磁気記録とそっくりであることが分かり,原因は宇宙にあることがわかった。
 2007年ペルージャIUGGで発表し,原稿も用意したが,結局どこにも投稿しなかった。

Hunting for the Slichter mode in strainmeter records in Japan」, 2008.
 第一著者である小巻さんの修士研究で,2004年の超巨大スマトラの時の日本国内の地殻変動連続観測記録を使い,地球物理学の宿願である,スリヒターモードを見つけかと思って興奮した。原稿も用意したが,投稿寸前に,スペクトルの単位に誤りがあることが分かった。結果は間違っているが,問題意識には意味があるとおもうので,敢えて載せておきたい。
 なお,スリヒターモードとは,内核に大きな振動エネルギーを持つ,周期5時間から6時間の地球振動の固有モードの一つである。固有周期が,地球内部構造論の最後の課題である内核と外核の密度差に強く依存するので,一部の研究者は観測の努力を続けている。

 

4. 単行本

座小田豊・田中克・川崎一朗,
『防災と復興の知 3・11以後を生きる』,
東京大学出版会,東京,2014


列島沿岸を巨大堤防で覆う?――これまで通りの高度技術をふりかざすだけで,はたして本当に強靭な社会をつくることができるのか.哲学・生態学・地震学による対話を通して,自然と社会を千年の単位で見直し,再生のための知のあり方を探る.大学出版部協会創立50周年記念出版.

川崎注:哲学者,生態学者,地震学者が,我々がどこから来てどこへ行こうとしているか,それぞれの立場で考えていることを述べあったものです。

防災と復興の知 3・11以後を生きる
防災と復興の知 3・11以後を生きる

川崎一朗,
『災害社会』,
京都大学学術出版会,京都,2009


地震予知や免震工学は劇的に進歩した。しかしそれだけで災害は防げるだろうか?耐震補強を受けられない貧困層,いたずらな投資による防災を無視した再開発……東海・東南海地震に備えるには,科学技術を生かせない現代日本の在り方から問う必要がある。『スロー地震』研究で地震学をリードする著者が,格差社会を防災科学から照射する。

災害社会
災害社会

日本地震学会地震予知検討委員会,
『地震予知の科学』,
東京大学出版会,東京,2007.


世間では「地震予知などできるわけがない」という批判がある一方で,非科学的な「地震雲」などの地震予知がマスコミに好んで取り上げられる.しかし,地震予知研究は最近の10年間で実に多くの成果を出しているのだ.最も科学的,かつ最先端の成果をわかりやすく解説した決定版.

地震予知の科学
地震予知の科学

川崎一朗,
『スロー地震とは何か』,
NHKブックス1055,日本放送出版協会,東京,2006.

(私の地震予知に対する考えを書き込みました)

知らないうちに地震が起きている!? 海洋プレートが大陸プレートに潜り込む際に生じる巨大エネルギーが,一瞬の内に解放されるのが地震である。しかし,実は大きなエネルギーをゆっくり解放していくため気づかないスロー地震が起こっていた。理論的にはスロー地震の頻度が高まれば,巨大地震が発生する可能性が高い。従来の地震研究を根底から覆したユニークな試み。

スロー地震とは何か
スロー地震とは何か

川崎一朗・島村英紀・浅田敏,
『サイレント・アースクエイク』,
東京大学出版会,1993.

地球は地震波をはじめ,さまざまな信号を深部から我々に送り続けている.本書は超長周期の信号や海底地震観測で得られる信号を中心にサイレント/スロー・アースクェイクという視点から現代の地震学を見直し,地球の生きいきとした姿を伝える.

サイレント・アースクエイク
サイレント・アースクエイク

 出版社側で書いた紹介文を読むと、当方の意図とずれている箇所や気恥ずかしくなる箇所などもありますが「自分がやっていることにそんな意味があったのか」とか「そういう考え方もできるのか……」「世の中の人々はその様に受け取るのか……」など,逆に考えさせられることが多いです。

 

5. 主要論文10選

Kawasaki , I ., Y. Suzuki and R . Sato , 1973 , Seismic waves due to a shear fault in a semi-infinite medium. Part I : Point source , Journal of Physics of the Earth.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpe1952/23/1/23_1_43/_pdf
 「無限に拡がる均質弾性媒質中」に生じたディスロケーション点震源から放出された弾性波の数学的解析解は,Maruyama (1963) と Burridge and Knopoff (1964)によって求められた。Haskell (1969) は,初めて,均質無限弾性体中の(点震源ではなく)有限矩形の断層面のディスロケーションによる弾性波の波形を計算し,私が大学院生になった1970年当時,大きな話題になっていた。
 私の論文では,「無限に拡がる均質弾性媒質中」から一歩前進させ,Cagniard (1962) の方法により,「水平な地表がある半無限媒質中」に生じたディスロケーション震源による弾性波の解析的厳密解を初めて求めた。カルタンの複素関数論が副読本だった。初めて大型計算機センターのラインプリンターから理論波形が出てきたときには本当にうれしかった!

Kawasaki, I. and T. Tanimoto, 1981, Radiation patterns of body waves due to the seismic dislocation occurring in an anisotropic source medium, Bulletin of Seismological Society of America, 71, 37-50.
http://www.bssaonline.org/content/71/1/37.abstract
 異方的な媒質の中に生じたディスロケーションに等価な力源(ダブルカップルから外れる項が出現する)を求め,Kosevich and Natsik (1964) の異方的媒質での遠方場近似のグリーン関数を用い,P波とS波のラディエイション(放射)パターンの近似解を求めた。それは,微妙に4象限型では無くなる。

Kawasaki, I., 1982, A method for the near-source anisotropy by the pair-event inversion of Rayleigh-wave radiation patterns, Geophysical Journal of Royal Astronomical Society, 71, 395-424.
http://gji.oxfordjournals.org/content/71/2/395.full.pdf
 大西洋中央海嶺のほぼ同じ場所で発生した,メカニズムの異なる(正断層型と垂直横ずれ型)2つの地震の表面波のスペクトル比のインバージョンから,中央海嶺直下の海洋最上部マントルの異方性を求める試みを行った。
 震源域がオフィオライトに見いだされるオリビン(かんらん石)と同じ異方性を持つと仮定する(ずいぶん荒っぽい仮定だが)と,「オリビンのa軸が拡大方向を向いている」結果になった。とはいえ,残念ながら,当時の地震記録では,統計的有意性は不十分であった。

Kawasaki, I., Y. Kawahara, I. Takata and N. Kosugi, 1985, Mode of seismic moment release at transform faults, Tectonophysics, 118, 313-327.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0040195185901313
 地球上の中央海嶺のトランスフォーム断層で発生した横ずれ型地震のモーメントテンソル解を徹底的に求めた。それをトランスフォーム断層の長さでノーマライズすると,拡大速度の大きなエルタニン・トランスフォーム断層(太平洋ー南極海嶺)では,長さと拡大速度に見合うだけの地震がほとんど起こっておらず(最上部マントルが相対的に熱くて柔らかい),拡大速度が小さなギブス・トランスフォーム断層(北大西洋)では長さと拡大速度に見合う地震が起こっている(最上部マントルが冷たくて固い)ことが明瞭になった。

Kawasaki, I., 1986, Azimuthally anisotropic model of the oceanic upper mantle, Physics of the Earth and Planetary Interiors, 43, 1-21.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0031920186901172
 昔の中央海嶺マントルの化石であるオフィオライトの超塩基性岩では,オリビンのa軸とパイロキシンのc軸が,当時の中央海嶺の中軸谷に直行するように並んでいる。同じ異方性の枠組みを導入して太平洋の表面波の分散曲線のインバージョンを行うと,太平洋での異方性の観測を基本的に説明可能であることを示した。単純化していると,「昔のマントルの化石と現在のマントルが同じ結晶構造をしている」ということである。このことに思い至ったとき,興奮して研究室の中を歩き回りまわってしまった。
 2つ目のポイントとして,太平洋プレートなど,海洋プレートの平均的厚さは,通常,70km から 100km と考えられている。上記のインバージョンを行うと,海洋プレートの厚さが 45km から 50km になることが分かった。この論文に限らず,異方性を導入すると,共通して,太平洋プレートが有意に薄くなる傾向がある。

Kawasaki, I., 1989, Seismic anisotropy in the Earth, in The Encyclopedia of Solid Earth Geophysics, edited by D. E. James, Van Nostrand Reinhold, Penn., 994-1005.
 海底地震計観測による,地磁気縞模様に直交する方向に早い8%程度のPn速度方位異方性,同じく2〜3%程度のレイリー波速度方位異方性,ほとんど0%程度のラブ波速度方位異方性のマッピングなどのレビューを行った。自分の研究史でもあり,当時としては最善のレビューだったと思っている。

Kawasaki, I. and K. Koketsu, 1990, Rayleigh-Love wave coupling in an azimuthally anisotropic medium, Journal of Physics of the Earth, 38, 361-390.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpe1952/38/5/38_5_361/_pdf
 Pekeris先生達が1950年代に最初の道筋をつけ,1960年代に,日本の竹内均先生(東大名誉教授,2003年逝去)や斉藤正徳先生(東工大名誉教授)などによって発展されてきた,表面波の固有値と固有関数を積分法で計算する方法(y-method と呼ばれている)を,一般的に異方的な媒質に拡張した。その結果,レイリー波とラブ波のカップリングなどが厳密に理解できるようになった。方位異方的な海洋上部マントルモデルにおける表面波の分散曲線では,周期30秒前後で,2つの分散曲線が交差する。これが, Rayleigh wave-Love wave coupling である。このカップリングは,位相速度が一致した周期帯で起こる。このことが理解できるようになったときには大いに興奮した!
 大いに数学的解決の喜びを感じた論文だった。本質的な部分を「紙と鉛筆による研究」としては行き着くところまで行った研究だったと思っている。私は大いに愛着を持っているが,数学的に多少難しいせいか,誰も私のプログラムを使ってくれないし,引用もしてくれない。

Kawasaki, I., Y. Asai, Y. Tamura, T. Sagiya, N. Mikami, Y. Okada, M. Sakata and M. Kasahara, 1995, The 1992 Sanriku-Oki, Japan, Ultra-slow earthquake, Journal of Physics of the Earth, 43, 105-116.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpe1952/43/2/43_2_105/_pdf
 1980年代の終わり頃,「沈み込み帯ではスロー地震やサイレント地震がいっぱい起こっているに違いない。三陸沖の日本海溝のサイスミック・カップリング(地震結合度)は30%程度だが,残りのギャップはスロー地震やサイレント地震が埋めているに違いない。それを証明したいと」という夢(妄想?)を持って,地殻変動連続観測記録を徹底的に再解析する研究を始めた。
 1992年三陸沖地震は,三陸海岸100km沖のMJMA6.9 のそれほど大きくない地震で,被害もほとんど無く,ほとんど注目を浴びなかった。ところが,地殻変動連続観測記録を注意深く解析してみると,MJMA7.5に匹敵するプレート間モーメントを開放した事件であった。大いに発見の喜びを感じた。

Kawasaki, I., Y. Asai and Y. Tamura, 2001, Space–time distribution of interplate moment release including slow earthquakes and the seismo-geodetic coupling in the Sanriku-oki region along the Japan trench, Tectonophysics, 330, 267-283.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0040195100002456
 プレート間モーメント解放の時空間分布図を書くと,スロー地震地震としてのすべりも含めると,北緯39 度から40.7 度に限ると,プレート間カップリングが60ー80%と大きく見えることが分かる。このことに気がついたときには興奮した。

Kawasaki, I., 2004, Silent earthquakes occurring in a stable-unstable transition zone and implications for earthquake prediction, Earth Planet and Space, 56, 813-821.
http://link.springer.com/article/10.1186/BF03353088
 フィリピン海プレート境界面で起こったサイレント地震のレビュー。現在までに発見された限りでは,
(1) 巨大大地震の主要アスペイティは30km以浅の地震発生帯に分布し,すべり量は3m程度。一方,サイレント地震は深さ30km前後の遷移帯に発生し,すべり量は20cm以下。
(2) 地震周期帯とGPS周期帯の間に,モーメント速度にして4桁のギャップがある。
(3) 南関東のサイレント地震と南海トラフのサイレント地震の間には,モーメント速度にして1桁以上のギャップがある。
 1990年から2000年の日本のサイレント地震の研究のまとめとも言える。


追加

川崎一朗・石井紘・浅井康広・西村卓也,2011年Mw9.1東北地震に伴ったMw8.4スーパーサブイベント,地震2,87-98,2014.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/67/3/67_87/_article/-char/ja/
 2011年Mw9.1東北地震の時に得られたGPS1秒サンプリング変位波形と東濃地震科学研究所の陶史の森観測点の応力波形を解析してみると,巨大な(周期60秒〜70秒,振幅50cm〜1m)SHパルスが関東平野を走り抜けていることに気が付いた。単純な断層モデルを仮定して計算してみると,この巨大SHパルスは,低角逆断層型のメカニズムの副アスペリティでは説明不能であることが分かった。そこで,試行錯誤で断層モデルを求める試みを行い,主震の滑り域の傍の走向NW-SEのほぼ垂直な断層面の左横ずれ型,Mw8.4 の巨大なサブイベントであることが分かった。この奇想天外の結果が出てきたとき,自分はなにか勘違いをしていないだろうかと不安を感じたので,徹底的にチェックし直したが,間違いないと確信した。

 

Selected 10 papers

Kawasaki, I., Y. Suzuki and R. Sato, 1973,
Seismic waves due to a shear fault in a semi-infinite medium. Part I: Point source,
Journal of Physics of the Earth,

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpe1952/23/1/23_1_43/_pdf

Kawasaki, I. and T. Tanimoto, 1981,
Radiation patterns of body waves due to the seismic dislocation occurring in an anisotropic source medium,
Bulletin of Seismological Society of America, 71, 37-50.
http://www.bssaonline.org/content/71/1/37.abstract

Kawasaki, I., 1982,
A method for the near-source anisotropy by the pair-event inversion of Rayleigh-wave radiation patterns,
Geophysical Journal of Royal Astronomical Society, 71, 395-424.
http://gji.oxfordjournals.org/content/71/2/395.full.pdf

Kawasaki, I., Y. Kawahara, I. Takata and N. Kosugi, 1985,
Mode of seismic moment release at transform faults,
Tectonophysics, 118, 313-327.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0040195185901313

Kawasaki, I., 1986,
Azimuthally anisotropic model of the oceanic upper mantle,
Physics of the Earth and Planetary Interiors, 43, 1-21.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0031920186901172

Kawasaki, I., 1989,
Seismic anisotropy in the Earth, in The Encyclopedia of Solid Earth Geophysics,
edited by D. E. James, Van Nostrand Reinhold, Penn., 994-1005.

Kawasaki, I. and K. Koketsu, 1990,
Rayleigh-Love wave coupling in an azimuthally anisotropic medium,
Journal of Physics of the Earth, 38, 361-390.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpe1952/38/5/38_5_361/_pdf

Kawasaki, I., Y. Asai, Y. Tamura, T. Sagiya, N. Mikami, Y. Okada, M. Sakata and M. Kasahara, 1995,
The 1992 Sanriku-Oki, Japan, Ultra-slow earthquake,
Journal of Physics of the Earth, 43, 105-116.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpe1952/43/2/43_2_105/_pdf

Kawasaki, I., Y. Asai and Y. Tamura, 2001,
Space-time distribution of interplate moment release including slow earthquakes and the seismo-geodetic coupling in the Sanriku-oki region along the Japan trench, Tectonophysics, 330, 267-283.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0040195100002456

Kawasaki, I., 2004,
Silent earthquakes occurring in a stable-unstable transition zone and implications for earthquake prediction,
Earth Planet and Space, 56, 813-821.
http://link.springer.com/article/10.1186/BF03353088


Kawasaki, I., H. Ishii, Y. Asai, and T. Nishimura,
A Super Subevent of Mw8.4 Associated With the 2011 Mw9.0 Tohoku Earthquake, Zisin2, 87-98, 2014 in Japanese.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/67/3/67_87/_article/-char/ja/

(abstract) We analyzed GPS high sampling records of GEONET and a continuous stress record of TRIES in Japan observed from the 2011 Mw9.1 Tohoku Earthquake. Most dominant is a pulse of an amplitude of a few meters and a width of around 100 s, overall feature of which is elucidated by synthetics in a half space with a rectangle fault of a moment of 2.8x1023 Nm (Mw 8.9). Second is a pulse of an amplitude of up to a meter and a width of 25-35 s within a wavetrain of the most dominant pulse, appearing in a transverse component around 30 s after the onset of the most dominant pulse. Record sections of the transverse component reduced by S wave velocity of 3.9 km/s in N30W to N150W directions clearly indicate that the second pulse was SH wave radiated from the off coast of Miyagi within the source region of the 2011 Tohoku earthquake. Matching the second pulse by synthetics by trial and error approach, we obtain an extraordinary sub-event model of a left lateral strike slip fault striking in N145E direction, which we call a super sub-event. A slip velocity and a seismic moment are around 10 m/s and (4-5)x1021 Nm (Mw 8.4) respectively, while a slip and an area of faulting cannot be separately solved because of trade-off between them.
For details, see GENAH2014.pdf


Books all in Japanese

Zakota, Y., M. Tanaka and I. Kawasaki, 2014. 'Leading our life in light of how we pursue the reconstruction and disaster-risk-prevention in the days after 2011 Disaster in Japan', Association of Japanese University Press and University of Tokyo Press.

Kawasaki, I., 2009. 'Disaster-vulnerable society', Kyoto University Press.

Committee for Examining Earthquake Prediction, Seismological Society of Japan, 2007. 'Science of earthquake prediction', University of Tokyo Press.

Kawasaki, I., 2006. 'What are slow earthquakes?', NHK books 1055,NHK Publishing.

Kawasaki, I., H. Shimamura and T. Asada, 1993. 'Silent earthquakes', University of Tokyo Press.


Spin-off unpublished manuscripts

Disaster-vulnerable society—What is a truly strong society like?, 2014

An English translation of the Chapter 3 (my contribution) of the book 'Leading our life in light of how we pursue the reconstruction and disaster-risk-prevention in the days after 2011 Disaster in Japan.


Magnetic storms recorded by broadband seismometers, 2008.

In the graduate study of Y. Ido, the first author of the manuscript, we recognized significant pulses of a period of around 500s appearing within 10 minutes in most of global long period seismic records of August 13, 2000. When its source was located in the crust and upper mantle, travel times to stations on the opposite side of the Earth should be around 1 hour. '10 minutes' seemed to suggest that source could be in deep interior of the Earth, possibly in the core. We were very surprised by this finding. Finally, we got to understand that the pulses can be attributed to giant geomagnetic storm because of close similarity between the seismic and geomagnetic records. Although we presented the result at the 2007 General Assembly in Perugia, Italy, we did submit the manuscript nowhere.

 

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